本島南部エリア
斎場御嶽
琉球の始祖「アマミキヨ」が作ったとされ、琉球王国の成立に関する伝説「琉球開びゃく伝説」にも現われる沖縄最高の聖地。琉球の最高神女であった聞得大君(きこえおおきみ)の就任の儀式もこの斎場御嶽で執り行われ、琉球王朝時代には国家的な祭事が行われてきました。2000年には琉球王国のグスクおよび関連遺産郡として世界遺産に登録され、現在でも「聖なる空間」として手厚く守られています。琉球王国時代、国家的な祭事には聖なる白砂を「神の島」といわれる久高島から運び入れ、御嶽全体に敷き詰める徹底ぶり。御嶽の最深部にある三庫理(サングーイ)は2つの大岩が互いを支えあうように三角形の通り道をつくり、その奥からは久高島が望めるようになっています。当時の首里城と深い関りがあったこととされ、御嶽内の6つの神域(イビ)のうち、大庫理(ウフグーイ)・寄満(ユインチ)・三庫理(サングーイ)は、いずれも首里城にある部屋と同じ名称がつけられています。また、男子禁制の地であった斎場御嶽には琉球国王でさえ女性用の衣装に着替えたとも伝えられています。斎場御嶽をより詳しく知りたい人は、ガイドと一緒に巡るのがオススメ。斎場御嶽にまつわる神話や琉球王国の歴史、精神文化など、興味深い話を聞くことができます(定時ガイド、予約ガイドあり)。聖地としての静寂さや自然保護を考慮すうる機会として旧暦の5月1日~3日と10月1日~3日の計6日間休息日が設けられているので、訪れる際は旧暦カレンダーを必ずチェック!
ここがおすすめ!
●木々が青々と茂り、鳥たちのさえずり、古来から祭事が行われていた祭壇の石など、全身で神聖な空気を感じられる空間
●土日祝には1日9回行われる専門ガイドによる案内あり。自由な時間にスタートできる予約ガイドも事前申し込み可
●チケット販売所などで用意されているリーフレットには、斎場御嶽や御嶽内のイビ(神域)についての解説が掲載されている
この施設の基本情報
住所 | 沖縄県南城市知念字具手堅539 |
電話番号 | 098-949-1899 |
FAX | 098-949-1899 |
営業時間 | 3~10月:9:00~18:00、11~2月:9:00~17:00(最終チケット販売各45分前、最終入館各30分前) |
定休日 | 旧暦5月1日~3日、10月1日~3日 |
料金 | 大人(高校生以上)300円、小人(小・中学生)150円 |
駐車場 | あり。乗用車150台 |
駐車料金 | 無料 |
参考URL | http://okinawa-nanjo.jp/sefa/ |
公共交通機関でのアクセス
那覇空港よりゆいレール「旭橋駅」下車、上泉バス停より38番志喜屋線に乗車し約60分「斎場御嶽」バス停下車徒歩約10分
斎場御嶽近隣地図